仏像、ときどきワンダー観光

おもに仏像のこと。不思議スポットやふつうの観光の話もたまにします

【大阪】国立民族学博物館 - 出てくる頃にはちょっとした世界旅行をしたような気分

国立民族学博物館(みんぱく)

国立民族学博物館

どんな博物館?

・大阪の万博記念公園内にある
・諸民族のくらしを知る
・ちょこっと世界旅行したような不思議な気分に

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外観

万博記念公園に入園後、やや奥のほうにある国立民族学博物館へ。

国立民族学博物館へ

ここを入ると、トーテムポールが迎えてくれます。

トーテムホール(背後から)

階段状(?)の噴水もある。

民博前の噴水

正面の左手前にあるのは特別展示館。

特別展示館

何か開催していそうだけれど、ちょっと時間がないので今回はスルー。
本館に向かいます。

国立民族学博物館本館

エントランス・パティオ

エントランスホール

広大な空間に太い柱、二階へ上がる大階段。なんとなく神殿を思わせるつくり。

二階への階段

この階段を上がったところから見える中庭がすばらしい。

中央パティオ

これこそまさに神殿風。

水が溜まっている

壺もある

説明パネルによると、

博物館は、未来をつくりだす装置です。未来から見れば、今あなたがいるこの博物館自体がひとつの遺跡に見えるかもしれません。博物館のもつ、このような時間を超えるあり方にちなんで、私たちは、この巨大な石積みの中庭を「未来の遺跡」と名づけました。
出典:館内説明パネルより

ひえー、なんかかっこいい!

階段を上がって2階へ。
通路にある「ビデオテーク」。

ビデオテーク

なんかかつてのディズニーランド(のトゥモローランドらへん)にあった乗り物を思い出すような。
ひと昔前の「ザ・未来」のイメージみたいな。
世界の人々の暮らしを記録した番組を視聴できるそう。
今回は時間がなかったので省略。

券売場でチケットを購入し、展示ゾーンへ。

展示室

大きくは3つのブロックに分かれていて、全部で15の展示場から成ります。
どこから見てもよいらしいのですが、とりあえず番号順に見学。

各ゾーン写真2枚くらいで紹介します(個人利用の撮影は一部をのぞきOK)。

オセアニア

博物館内に展示されるモアイ像

オセアニアゾーン

高床式のたてもの

アメリカ

アメリカゾーン

インディアンといえばトーテムポール。

トーテムポール的なやつ

いわゆるアメリカ合衆国のみならず、南米も含むのでボリュームたっぷり。
ペルーの壺なんかも興味深かったです。

ヨーロッパ

ヨーロッパゾーン

気になったのはルーマニアの「陽気な墓」。

ルーマニアの「陽気な墓」

亡き村人の生前の姿をユーモアとともに絵と物語で描き出した「陽気な墓」。一人ひとりの個性に応じた内容となっている。

説明パネルより

何かの本で「墓標に何と刻まれたいか考えながら生きよう」みたいなことを読んだことがあるのを思い出しました。

クスっとできるエピソードとか盛り込まれるのでしょうから、亡くなっても会いに行ける感じがいいですよね。

アフリカ

アフリカゾーン

アフリカの衣服

アフリカのプリント生地、かわいいですよね。

西アジア

西アジアはいわゆる中東あたりの地域。イラン、イラク、トルコとかですね。

西アジアゾーン

ヨーロッパやアフリカにも近いのですが、アジアの雰囲気もあり、独特です。

パレスチナ・ディアスポラの花嫁の部屋

結婚式の祝宴の場さえも男女別らしい。

南アジア

南アジアと東南アジアの違いをよくわかっておりませんでしたが、南アジアは主にインドですね。

こちら↓はヒンドゥー教の神様が乗る山車。日本でいうところのおみこしに近いのか。

インドの山車

アクセサリーなどこまごましたものを売るワゴン↓にワクワクするのはどの国の女性にも共通のようです。

インドのアクセサリー売り

 

東南アジア

東南アジアゾーン

東南アジアはタイとかフィリピン、マレーシアあたりですね。
展示も仏教関係が多め。

タイの寺院

東アジアー朝鮮半島の文化

東アジアは日本も含まれるということで、細分化されているようです。
まずは朝鮮半島から。

朝鮮半島の文化ゾーン

朝鮮半島ゾーンで一番見ごたえあったのは「酒幕(しゅまく)」という施設の再現。旅人が飲食や宿泊をする施設ということで、宿場みたいなイメージですかね。

中庭に再現された「酒幕」

実際に入ることができました。

酒幕の内部

1920年ころの再現なので、韓国ドラマにも出てきそうな雰囲気。

東アジアー中国地域の文化

中国の伝統的住居の模型

「花嫁の輿」

12世紀の宗代~使用され始めた、花嫁の乗るみこし。

中央・北アジア

中央アジアはカザフスタンとか「~スタン」の名がつく国々。
北アジアはモンゴルやロシアあたりですね。

中央・北アジアゾーン

モンゴルの遊牧民といえば「ゲル」。

遊牧民のゲル

内部も見れました。

ゲルの内部

なんだか、独特の香りがしましたので、もしかすると実際に使用されていたものかもしれません。

東アジアーアイヌの文化

アイヌの文化ゾーン

アイヌ族の住文化

一見、寒冷地でわら葺きの家は寒くなかろうかと思いましたが、むしろ藁だから暖かいようです。

東アジアー日本の文化

展示のしめくくりは日本。全体的に気合入っています。

日本ゾーン

ねぶた

ねぶたはやっぱり派手だし迫力がありますね。外国の方に人気なのもわかる。といいつつ、日本人なのにねぶたを見たことがない私(わりとそういうものですよね)。

一方で、全然知らない祭りも多々あり。

初めて見た

こちら↓は食器などで作った「牛若丸と弁慶」。

陶磁器製

平田天満宮(島根)のお祭りでつくられるものだそうです。

住宅の模型などはわりと「ああ、一昔前のこういうお宅もあるよね」的になじみがありました。

住宅模型

地下の「くつろぎスペース」で休憩

いやはや、思いのほか見るものがありまくって、時間が足りませんでした。
館内のレストランに行こうと思っていたのですが、時間が微妙だったので、飲食可能な地下の「くつろぎスペース」へ。

地下のくつろぎスペース

このシンプルな雰囲気、以前は社員食堂的に利用されていたのかなと思います(いかにもな配膳カウンターもあった)。

到着時、職員さん(?)が二人くらいおられましたが、それ以外は無人でゆっくりできました。
ここは飲食OKなので、持参していたクリーム玄米ブランで腹ごしらえ。

ミュージアムショップ

各国の民芸品や書籍が揃っています。

買うつもりはなかったのに、ついアクセサリーを買ってしまいまして。
そしたら、包んでくださった紙袋のかわいいこと!
開封して気づいたのですが、元カレンダーなのです!

元はカレンダー!

ミュージアムショップのスタッフさんの手作りのようです。

ちょっと手間ではあるのでしょうけど、「こういうの素敵だなあ、グッとくるなあ」と思いました。

おわりに

急ぎ足でひととおりご紹介しましたが、とんでもないボリューム感で満足できる場所でした。

出てくるころにはちょっとした世界旅行をしたような気分。
現代事情というよりは伝統文化がメインなので、時間的にもタイムスリップしたような、そんな気分でした。

個人的に興味深かった展示がまだまだあるので、別途まとめる予定です。

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