仏像、ときどきアート

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【基礎知識】釈迦如来とは? - 悟りを開いた後のお釈迦さまの姿

釈迦如来像とは?

如来とは、サンスクリット語で「真実から来た者」の意。

仏教の開祖である釈迦は、29歳で出家、35歳で悟りを開き、如来となりました。

その、悟りを開いた釈迦の姿を表した像が釈迦如来像です。


釈迦如来像の主な特徴

・悟りを開いているので、アクセサリー類は身に着けず、質素な格好をしています。

・頭頂部でお団子を結っているように見えますが、修行によって知恵が発達しすぎたため、頭が盛り上がっています(肉髻(にっけい)とよぶ)。

・お釈迦さまが説法をしている最中のお姿が一般的なので、手の形(印相)は施無畏印(人々に対して「恐れなくていい」)と与願印(人々の願いを「聞きます」)をとっていることが多いようです。


釈迦如来像の例

文章で書くより実物(や写真)を見たほうが理解しやすいと思いますので、例を挙げていきます。

坐像(座っているタイプ)、立像(立っているタイプ)、三尊像(脇侍がいるのもの)、涅槃像(横になっているタイプ、入滅時の姿)、誕生仏(生まれたときの姿)など、けっこうバリエーションに富んでいます。

 

坐像

飛鳥大仏(奈良)

釈迦如来といえばこのお方、というくらい有名ですかね。
奈良県の安居院の釈迦如来坐像、別名「飛鳥大仏」。
日本最古の仏像です。

sakurai-kankou.jimdo.com


鞍作止利(くらつくりのとり)さんが造ったお像です。

アーモンドアイが印象的ですね。
修復を繰り返しているので、ほっぺのあたりに絆創膏のような傷も。


立像

京都・清凉寺のお像が有名ですね。

・網目状の頭髪
・通肩(つうけん:両肩を覆う衣の着方) 
が特徴で、「清凉寺式」と呼ばれたりします。

新版 古寺巡礼京都〈39〉清凉寺

新版 古寺巡礼京都〈39〉清凉寺

 


清凉寺の釈迦如来の模刻はたくさん彫られたようで、仏像観賞をしていると、わりとよくお見掛けします。

有名なのは奈良国立博物館所蔵のお像など。

重要文化財|釈迦如来立像(清凉寺式)|奈良国立博物館



釈迦三尊像

両脇に小ぶりの仏像(脇侍)を配置して、「釈迦三尊像」としてまつることもあります。

有名なのは、法隆寺金堂の釈迦三尊像ですね。
こちらも飛鳥大仏と同じく、鞍作止利さんの作。

仏像 - 金堂 | 聖徳宗総本山 法隆寺

 

 (過去記事)

shishi-report-2.hatenablog.com

 

法隆寺の釈迦三尊像の場合、脇侍(釈迦如来の両隣りの小さめの仏像)は薬王菩薩・薬上菩薩だそうです(ウィキペディアより)。
現代でいえば薬剤師の兄弟という感じでしょうか。


一般的に、釈迦如来の脇侍としては、「右が文殊菩薩、左が普賢菩薩」というパターンが多いようです。


誕生仏

マーヤ夫人の脇の下から生まれたという伝説のお釈迦さま。
しかも、生まれてすぐに立って、右手で天を、左手で地を指し「天上天下唯我独尊」と唱えたというエピソードがありますよね。

そのときのお姿を表したのが誕生仏。
子供の姿なので、頭が大きかったり、手がムチムチしていたり、いわゆる「幼児体型」。

像高10~20cmくらいの小さな金銅仏が多いです。

(その時々の展示内容によるでしょうが)奈良国立博物館の「なら仏像館」に行けば、見学できると思います。
私が行ったときは、誕生仏がずらっと並ぶコーナーがありました。

誕生釈迦仏立像|奈良国立博物館



涅槃仏像

入滅のときのお姿を表したもの。
要するに亡骸ですので、横たわっています。

あまりお見かけしないなーと思っていたのですが、やはり日本では制作が少ないようです。

以前、東京国立博物館でお見かけしたときの写真(東京国立博物館では、撮影OKの仏像もあります)。

f:id:shishi-report:20180628222535j:plain

東京国立博物館 総合文化展(2018年5月)



おわりに

釈迦如来像とひとことで言っても、いろんなタイプがあっておもしろいですね。

仏像観賞を始めたころは、結構混乱したのですが、わからないなりに鑑賞を続けていくと、そのうちぱっと見でなんとなく分類できるようになりました。

参考文献

 

写真・図解 日本の仏像 この一冊ですべてがわかる!

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  • 作者:薬師寺君子
  • 出版社/メーカー: 西東社
  • 発売日: 2015/12/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 



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