なら仏像館
なら仏像館の特徴
・100体近くの仏像を観られる
・建物は奈良で最初の本格西洋建築(明治27年完成)
・青銅器館と渡り廊下でつながっている
外観
どんな仏像がいる?
定番からインパクト強めの仏像まで、幅広く展示しているなら仏像館。
仏像の違いだとか細かいことはよくわからない、という方でも楽しめそうな、インパクト強めの展示を本記事では紹介します。
(※展示は定期的に入れ替わるため、時期によっては観られない場合もあります)
伽藍神(がらんしん)立像
かつては「走り大黒」とも呼ばれていたそうですが、最近になって伽藍神(がらんしん)だとわかったらしいです。
伽藍(がらん)とは寺院の建物のこと。
よって伽藍神は、伽藍を守る存在、という感じでしょうか。
かつては手に槌と釘を持っていたのだとか。
修行を怠ると釘を刺されるのだそう!
ヌード仏!? 阿弥陀如来立像(裸形)
衣類を身に着けていない、裸の阿弥陀如来(股間は蓮華で覆われています)立像です。
裸形の仏像は、鎌倉時代にはよく作られたらしいのですが、私は観たことがなかったので、最初はビックリしました。
とくに脚が華奢なので、寒くないか心配になってしまうお姿。
こちらの心配をよそに、平然とした表情がまた良いです。
文殊菩薩とはぐれてしまった獅子たち
かつては背上に文殊菩薩を乗せていた、獣座としての獅子。
長い時間のなかで、文殊菩薩とはぐれてしまったらしく、獅子単独で展示されています。
〇獅子というよりは犬感のある獅子
〇くせ毛のミディアムヘアが愛おしい獅子
こちらの獅子はかなり精巧に彫られている感じがします。
今にも地面を踏みしめる足音が聞こえてきそう。
迷子のパーツ 破損仏像残欠コレクション
仏像本体から迷子になってしまったパーツが集められているコーナー。
手、腕、足、持物……。
仏像から切り離されてしまったパーツがぽつねんと置かれている状況は、観る人の心模様によって、いろんな解釈ができるのではないかと思います。
さらに、そのようなパーツたちが、一か所に集められることによって、これまた不思議な雰囲気が醸し出されています。
私が初めて奈良国立博物館に来たとき、最も心をわしづかみにされたのがこのコーナーでした。
金峯山寺の仁王さま、仮住まい中
金峯山寺の仁王門修理にともない、仁王像が奈良博においでになってます。
>>>5メートル!金峯山寺の金剛力士立像が奈良博にやってきた(~令和10年頃までの予定)
shishi-report-2.hatenablog.com
その他(看板、ポスター)
インパクト強い系ではありませんが、看板やポスターの写真を載せていきます。
仏像館の雰囲気をなんとなくつかんでいただければ。
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(参考)青銅器館とつながっています
なら仏像館の11室から渡り廊下を通って、青銅器館に行けるようになっています。
>>>【奈良国立博物館】青銅器館 - 生き物を感じさせるデザインの器がたくさんある
全体案内
>>>【奈良国立博物館】年パス持ちのファンがつづる観覧ガイド【もくじ】
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