2022年12月10日~2023年1月22日まで奈良国立博物館にて開催の「春日大社 若宮国宝展 ー祈りの王朝文化ー」の観覧レポートです。
どんな特別展?
・春日若宮神は春日大社本殿の神様の子とされる(五穀豊穣・学問の神)
・若宮社の御造替(ごぞうたい)が完了したのを記念して開催
・平安貴族が奉納した工芸品などを展示
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印象に残ったもの
展示室入口
展示室入口で獅子&狛犬が迎えてくれました。
ここのみ撮影OK。
瑠璃燈籠は3/4スケールの模造。
青い光がなんと綺麗なんでしょう。
獅子&狛犬
口を開けているほうが獅子、閉じているほうが狛犬です。
狛犬のほうはツノも生えています。
最近は、獅子も狛犬もまとめて「狛犬」と呼ぶことが多いですが、正式には「獅子&狛犬」コンビなんですよね。
かつて若宮社にいた獅子&狛犬で、鎌倉時代の作です。
正面の表情。
目が合うとやっぱりかわいいなと思ってしまいます。
少しアップにしてみましょう。
澄んだ瞳をしています。
太刀の復元模造が素敵だった
春日大社に奉納された太刀(金地螺鈿毛抜型太刀)と、その復元模造を展示しているコーナーがありまして。
太刀に猫のモチーフが施されているのですが、そのかわいらしさやデザインなどに驚かされました。
(猫モチーフがモデルになっているポストカード↓)
太刀をくわえて、首にリボンをして、こっちに流し目って、なんと洗練?された猫なんだ。と。
現物は劣化があるので少しトーンが暗いのですが、復元品を見て「作った当時はこんなに美しかったんだな」と実感できたのもよかったです。
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おわりに
美しいものって、強いんだな、と思いました。
「強い」というと語弊があるかもしれませんが、なんというか…美しさそれ自体に心が動かされたり、作った職人さんの腕前に感嘆したりするので、物質だけどパワーを持っているというか。
だからこそ、大切に守られて、残っていくのだな、と。
景気が悪くなるとどうしても節約志向になっていきますし、それは当然のことなのですけれど、かわいい雑貨を愛でたり、美しいものを美しいと思うことを忘れないようにしたいと思うのでした。