絹谷幸二 天空美術館
どんな美術館?
・絹谷幸二氏(2021年文化勲章受章)の絵画・彫刻を展示
・梅田スカイビル27階にあり眺望も抜群
(天空ギャラリーのみ撮影可)
・絹谷ワールドに没入できる3D映像が楽しい
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観覧レポート
絹谷幸二天空美術館へ行くには梅田スカイビルのタワーウエストのほうに入ります。
エレベーターで27階へ。
27階に到着するとすぐに美術館の入口でした。入口はわりとシンプル。
受付にてチケットを購入。
リュックなど大きい荷物はロッカーへ。
さて、見学していきます。
シンボルゾーン:3D映像
まず案内されたのがシンボルゾーン。この絵が迎えてくれました。
3D映像の上演時間になったら、奥の円形の空間に通されました。
受付でもらったメガネを装着。
前方のスクリーンに映し出される、絹谷氏の描いたモチーフや景色。
それらが目前にぐんぐん迫ってきて「な、な、なんじゃこれはー!」と興奮しました。
3D映像自体は昔からある(かつてディズニーランドにもミクロアドベンチャーとかありましたよね)と思うのですが、「3Dってこんなに臨場感あったっけ?」と妙に感動しました。
印象的だったのは、『大阪城満開日乃出』という絵の中に入っていくシーン。
ドローンに乗って、この絵の世界に入っていくようなイメージですかね。
スピードもあって、桜も咲いていて、爽快感がありました。
これは美術に詳しくない人でも楽しめていいですね。
展示ゾーン「青」「赤」
展示ゾーンには「青」と「赤」があり、青(企画もの)&赤(常設もの)という感じなのかなと思います。
先日は青ゾーンで特別展『不二法門』。
赤ゾーンでは、絹谷氏の得意とするアフレスコ(※)という技法について解説がありました。
(※いわゆるフレスコ画、モルタルを塗り、生乾きのうちに水で溶いた顔料で着色。やり直しがきかない)
実は私、絹谷氏の絵画がアフレスコだということをこのときまで知らず(汗)
「妙に表面がザラザラしているなー」とは思っていたのですが。
絹谷氏が学生のころ、火災に遭った法隆寺の壁画に圧倒されたのがアフレスコへのきっかけだったのだそう。
輪郭をはっきり描くのもまた特徴。
モチーフの独特さもさることながら、「唯一無二」な感じは、こういったところからもにじみ出ているだなあ、と感じました。
天空ギャラリー
天空ギャラリーは撮影可能なのがうれしい。
窓からの景色も素晴らしい。
景色に見とれていると、背後でわずかに「カタカタ、パキッ」みたいな音がする。
正体は回転するコレ↓でした。
太陽が特徴的ですね。
すごく派手に見えるのですが、メインで使っているのは4色くらいですかね。だからまとまりがあるのか。
足元のじゅうたんにも大阪城が!かわいい!
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おわりに
外国からの観光客の方もけっこういらっしゃいましたが、混雑するほどでもなく、快適に観られました。
展示作品の数は少なめですが、最初の3D映像ですでに満足感があるので、もの足りない感じも全くなかったです。
「見るものありすぎてヘトヘト」にならないので、大阪観光の一環としても「ちょうどいい」美術館でした。
時間がなくて行けなかったのですが(チラ見した)、併設のカフェは、空いていて眺めもよく、こちらもよさげでした。
梅田スカイビル内にある美術館としてあらゆる意味で「最適化」されていると感じました。